新・よろすのバトルメモ

パーティー構築や考察をメモっていきます。後で自分が懐古する用.

【VGC2017】アローラダブルにおけるトリックルームパーティ(トリパ)の考察

アローラダブルを最近考えている訳だが、自分の考えを整理するためにVGC2017ルールにおけるトリックルームパーティについての考察を書き連ねていきたいと思う。


まず、トリパの考察に入るために、この環境について軽く考察。
この環境で最も強いポケモンの一匹であるのは恐らくアローラガラガラであろう。
太い骨による高い火力から出される炎、霊、地面の技の範囲。特にゴースト技は通りが良い。
次に、避雷針によるカプコケコやデンジュモクの抑止力になる点。この環境は電気の通りが良いので避雷針持ちがいないとコケコとデンジュモクの暴走が止められない可能性がある。
また、処理の難しいテッカグヤに対抗できる炎枠としての採用もある。避雷針ガラガラが流行ってる現状ではテッカグヤの処理を電気技で遂行できる保証がないので炎技の需要は高まっている。
このように非常に持てる役割が多い.
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さて、そんな最強ポケモンアローラガラガラの素早さ種族値は45。トリパに入ってエースをしていてもおかしくはない種族値である。
つまり、敵のアローラガラガラはこちらがトリパを組む上で最大の障壁となることが容易に予想できる。
言い換えると、パーティ全体でアローラガラガラが軽く処理できないトリパは必ず弱いと言える。




ここまで考えた上で、トリックルーム始動員、トリックムーマーを考えてみよう。
トリックルームを覚えるポケモンは大抵ゴーストタイプかエスパータイプ。ガラガラのシャドーボーンで弱点を付かれてしまう。
ガラガラに弱点を付かれずそれなりに使えそうなトリックルーマーを挙げていく。個人的はこのガラガラに弱点を付かれないというのを割と重視している。

●輝石ポリゴン2(s60)
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言うまでもない耐久、c105と火力を兼ね備える。汎用性が1番あるので1番人気になりそう。

●ヤレユータン(s60)
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なんといっても新技采配、テレパシー。そしてエスパータイプなのにゴースト無効の偉大なヤツ。耐久も90-80-110と及第点である。こいつを使うなら采配を絡めたギミック重視のパーティになってくる。

●ミミッキュ(s96)
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ゴースト抜群ではあるが特性ばけのかわで一回無効。トリックルーム指導員として使えないことは無さそうである。ただ速い。余談ではあるがLV1ミミッキュが使えたなら割と見かけたのではないかと思う。

●アローラナッシー(s45)
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一応書いてみた。cは125あり火力は十分、耐久は95-85-75。

上二体が推奨.無難にどちらかを使おうかな.




以下では、ひとまずスイッチトリパは置いておいて、戦術をトリックルームのみに絞ったパーティ(ガチトリパ)を考える。

トリックルームアタッカー。エースについて。
トリックルームは始動ターンを除いた4ターンでほぼ勝ちに近い段階まで詰めなくてはならない。ダブルバトルでは相手ポケモンは大抵守るを持っているので、この4ターンを守るで遅延してくる。守るは2ターンに1回しか成功しないと考えても、実質2ターンで敵を詰めなくてはいけない。これを実現するためには、エースは全体技持ちでなくてはならない。

sがアローラガラガラより遅く使えそうな全体技持ちを以下に挙げる。

●ジジーロン(S36,C135)
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メインウェポンは一致ハイパーボイス。HPが半分になると特性逆上でCが1段階上がる。しかしアローラガラガラにハイボが無効である。一応シャドボは覚える。

●クワガノン(S43,C145)
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一致放電。避雷針ガラガラに吸われる。

コータス(S20,C85)
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特性日照りからの一致噴火を撃てる。トリックルームが貼れなくても横に葉緑素ドレディアを置くことでおさきにどうぞ噴火が撃てる。ただし、噴火はガラガラに半減であり、晴れてるせいで水技でガラガラを処理できない。

●バンバドロ(S35,A125)
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一致地震。特性も精神力、持久力と強力。ガラガラに抜群が取れる。テッカグヤが浮いていなければもっと使われていたであろうポケモン

ギガイアス(S25,A135)
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特性砂おこし。一致岩雪崩でアローラガラガラに抜群がとれる。岩雪崩の追加効果は強力であるが火力不足。

●オニシズクモ(S42,C50)
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特性すいほうで水技の威力が二倍。一致波乗りでアローラガラガラを水に流せる。火力は十分。ヨワシを使うならこちらでいいと思う。

下3匹が推奨される。この三匹から選ぼうと思う.



ここまでアローラガラガラのみを問題視して述べてきたが,もう一匹数は少ないがトリパの障壁になってくるポケモンがいる.
それはマシェードである.素早さ種族値30からキノコの胞子を撃ってくる.
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上で上げた5体のうち,マシェードの下を取れるのはコータスギガイアスのみ.コータスは炎技で,ギガイアスはヘビーボンバーでマシェードに打点がある.(ギガイアスは防御特化マシェードを持ち物なしで確定一発がとれないので注意)
ガラガラほど意識する必要はないと思うが,オニシズクモかバンバドロをエースに選んだならば,もう一体マシェードをトリル下で上から処理できるポケモンを用意すべきである.



【2017/1/11追記】
現環境におけるトリックルームについて.
Z技のえげつない火力が飛び交う環境になっている.
Z技を絡めた集中砲火に,初手の相手の態勢も整っている中で輝石ポリゴン2であってもなかなか耐えるのが辛い.
(ポリゴン2に守るを入れるのは技スペースの関係で難しいのは周知の事実であるから相手がポリ2に集中をかけるのを躊躇わないのもマイナス.)
つまり輝石ポリゴン2にはるかに劣る耐久のヤレユータンがオボンも持たずに初手でトリックルームを決めるのはかなり厳しいということになる.
そうなるとヤレユータンにオボンを持たせることになるので,環境にいるトリマーのポリゴン2とヤレユータンに挑発が一貫してしまい,トリックルーム対策として挑発で事足りる.
こういった状況の中で相手パーティに一体は挑発持ちが入ってると考えるのが自然であり,ねこだまし等でトリマーをサポートしようと考えてもカプテテフの存在が邪魔になる.
よって,初手トリックルーム展開の成功はかなり不安定であると結論付けられる.

こうなってくると,初手からではなくスイッチトリパにしていこうと考えることになると思う.