【VGC2017】雨パーティ(ペリゴル)の考察と組み方
はじめに
近頃、VGC2017におけるパーティ構築はS操作と天候とフィールドの3つを兼ね備えたパーティが非常に多くなっている。
この3つの要素のうち複数個を1匹で解決できるポケモンはパーティ構築の幅を拡げる上で非常に有用であるが、そのようなポケモンは
- じならし +
- こごえるかぜ + or
- おいかぜ +
だけである(多分)。
このメンツを見るとギガイアスはS種族値が25であるため自身に相手のSを下げるメリットが薄い。
アローラキュウコンは逆に自身のSが109と十分に高く自身の火力も低いので相手のSを下げるメリットが薄くどちらかといえばサポートのために凍える風を撃つことになるだろう。
バイバニラならびにペリッパーは中速程度の素早さであり火力もそれなりに持ち合わせている。
今回はひとまずバイバニラは置いておいてペリッパーに対して考察を行う。
ペリッパーは今作であめふらしを獲得している。VGC2017においては水タイプのすいすいはしか存在しない。
全国ダブルでは人気のないゴルダックであるが、よく種族値を見るとC95(キングドラと同値)S85とオフェンス面では申し分ない値である。
そのような点から(ペリゴル)の並びはVGC2017において人気の並びになっている。
よって本記事では追い風を覚えたペリゴルの考察を行うことにする。
ペリゴルの強み
ペリゴルの魅力を以下に列挙していく。
1. S操作と天候要因が用意できる。
2. に他の追い風要因(, etc.)と比べて圧倒的に火力が出る。メインウェポンのねっとうは3割火傷、ぼうふうは3割混乱と追加効果も優秀。
3. の雨下Zハイドロポンプの乱暴な火力。
4. 水技の通りがいつもよりいい。
5. 強力なの初手オーロラベールを簡単に対策できる。
6. 威嚇持ちを選出されにくくできる。
7. 電気技の通りが少し良くなる。
3.について補足をすると、の雨下Zハイドロポンプは特殊方面が堅めのカプ・テテフがHに努力値を252振っていてたとしても確定一発で持っていくくらいの火力である。
つまり、雨が降っていさえすれば、初手で相対する二匹のうち一匹は普通は縛れている状態になる。(きあいのタスキやとつげきチョッキ、ばけのかわ、がんじょうなど例外はある)
初手から一匹を縛りきあいのタスキ持ちのでおいかぜを展開していくという動きができる。
4.についても説明すると、水が半減されるのは水、草、ドラゴンの3タイプ。
しかし、この環境では特防耐久が紙のしか草タイプがほぼおらず、ドラゴンも水等倍のしかほぼいない。
よって水技を受けられるポケモンがいつもより少ないのである。
6,7. に関しては後述。
ペリゴルの得意不得意なポケモン
下図にが得意なポケモン不得意なポケモンをKPトップ30(2017/4/14)に対して評価した。
独断と偏見で評価したのでご容赦頂きたい。
◎:得意、〇:どちらかといえば得意、△:普通、×:どちらかといえば不得意、☆:不得意
これを眺めてわかることは、
1. 天候変化とトリックルーム展開は天敵。さらに雨の宿命であるがも天敵である。
2. タスキ持ちや特性がんじょうばけのかわのポケモンは不得意である。猫だまし持ちも不得意である。
3. 追い風展開のミラーマッチだと五分五分。
4. KPトップのにべらぼうに強い。よって環境に威嚇持ちはほぼウインディのみなので特性威嚇の選出を制限できる。
5. にも強く電気技の通りは多少良くなる。しかし、タスキ持ちも多く猫だましで追い風を妨害できることを考えるとはむしろ積極的に選出されそうである。
ペリゴルで対策必至のポケモンと並び
上の議論から細かく述べるとキリがないので大雑把に列挙すると、
1.
2.
3. やのトリラー+のトリルアタッカー
また対策必至というほどではないが、雨下では炎技が半減になってしまいパーティに炎タイプを入れにくいのでの処理も遅れてしまうことも付け加えておく。
おわりに
ペリゴルには数多くの魅力があることを確認した。
しかし、当たり前であるが弱点も存在する。
上で挙げた対策必至のポケモンや並びに明確な解答をパーティに用意できれば整った構築が出来ることだろう。
さらに雨同士のミラーマッチや追い風展開のミラーマッチにも解答が用意できれば勝率は著しく伸びるのではないかと期待される。